例えば、奥さんや仕事の同僚、あるいは友人や仲間がもの凄く怒っている時、「そんなことないよ。きっとこういう事情なんだよ」と言って、丸く収めようとしてはダメなのです。なぜなら「あなたに私の気持ちなんか分かるわけないでしょ!」とか「お前に何が分かるんだよ!」と、逆に火に油を注いでしまうからです。そういう時は、とにかく怒りが収まるまでは「そうだネ」と、ひたすら聞き役に回ったほうがイイのです。
人間は24時間、怒り続けることなんかできないんですから、いくら感情的になっていても、そのうちスッ・・と冷静になる時が来ます。その時点で「確かに怒るのは分かるけど、でもきっと相手もそういうつもりはなかったんじゃないかな」と言えば、「確かにそうかもしれないネ」といったように受け入れてくれるものなのです。とにかく相手が怒っている時は、何を言っても耳に入らないんですから、収まるまで怒らせておくしかないんです。
ちなみに、古代ギリシアの数学者で哲学者のピタゴラスの言葉に、「怒りは無謀をもって始まり、後悔をもって終わる」というのがあります。無謀な怒りで後悔しないようにすることも大事です。