「上司を立てるということは、会社の評価を上げ、さらに自分の評価も上げる」と意味です。
ある時、小料理屋さんで見た光景です。
部下を連れて食事に来ていた社長がいました。その帰り際、部下たちは「社長、どうも」と、モゴモゴ言うばかりで、誰ひとり「お先に失礼します。ありがとうございました」と、お礼を述べなかったのです。
もしかすると、その社長は気さくで偉ぶらない人柄なのかもしれません。しかし、それを知らない第三者は、そんな部下たちの社長に対する言動を見て「ひょっとしてこの社長って、部下になめられている?」とか「自分の会社の社長に対して、そんな態度しかとれない社員ってどうなの?」って思ったりするものなのです。逆に、途中まで和気あいあいでも、最後はビシッとできる社員を見たら「この会社は社員の教育がちゃんとできている」と思われるかもしれません。
「上司を立てる」ということは、一般的な『礼儀の礼』として身につけておくべきことだと思います。