「あの時、ああしておけば良かった…」とか「何であの時、あんなことを言っちゃったんだろう…」とか、あるいは「もう一度、あの時に戻ってやり直したい！」といったように、過去の自分の言動を後悔して引きずっている人っていますよね。

そういう人に限って過去を引きずったところで何の意味もないと分かっているのに、何かあるたび、当時を思い出しては「ああすれば良かった」「あんなことするんじゃなかった」と、いつまでも後悔してしまうんです。

確かに、そうやって過去を悔やむ気持ちは分かります。でも、残念ながらいくら嘆いたところで、絶対に過去は変わらないんです。

それよりも時間は刻一刻と過ぎています。何より過去を引きずっていると今この瞬間を楽しむことができません。今この瞬間を楽しめなければ未来を楽しむことなんてできないんです。

確かに、過去を吹っ切るのは難しいかもしれません。それでも過去を引きずって、過去に意識を向け続ける限り幸せな人生を送ることなんて出来ないのです。

「過去の引きずり」は「人生の重荷」であって、決して「糧」にはなりません。「人生の重荷」を「糧」に変えられるかは、それはあなたの心次第です。

（ニッポン放送＝3月14日放送、FM NACK5＝3月20日放送）