「オイオイ、森田、何を言ってんだ?」と思われるかもしれませんが、実はこれ、私が青春ドラマをやっている頃、
「森田さん、青春って何だと思いますか?」
と聞かれた時の答えなんです。
僕は
「タマネギですよ」
と答えました。
そしたら、その人は
「エッ!そんなに青春って悲しいんですか!」
と驚いていました。
確かにタマネギをむいたら涙は出ます。でも、私が「タマネギです」と答えたのは、それとは意味が違うんです。
タマネギっていうのは、むいてもむいても芯が出てこないですよネ。つまり全部が皮。同じように若い時は何かに向かって、「これでどうだ!」と懸命に少しでも進もうとしても、なかなか思うように進まないもの。そうやって「もがきながらも前に進もうとしている姿」というのは、「タマネギの皮を懸命にむいている姿」と同じなんです。
つまり、「試練」という「目の前の1枚の皮」をむかないと、「次の1枚」をむくことなんてできないんです。そうやって皮をむき続けることで、新たな自分を見つけて成長していく。これこそが『青春はタマネギ』という意味なんです。
この考えは今も変わっておりません。
まさに「青春はタマネギ」で、終着点はありません。私はこの先、いくつになっても「青春のタマネギ」をむいていこうと思っております。