今週の格言 番組で紹介された格言を掲載しています

  • ニッポン放送

スキを見せて、スキを突く

これは仕事で、まさに「真剣勝負の打ち合わせ」をしている時に感じたもので、簡単にいえば「現状を打開するための一手」のことなんです。例えば仕事でもプライベートでも、「もっと距離を縮めたい」と思っている人っていませんか?

そう思っていても、なかなか相手との距離が縮まらないのは、その人と接している時は、いつも「よそゆきの自分」「ビジネス上の自分」であって、 「素の自分」じゃないからなんです。

「素の部分」を相手に見せない限り、その相手だってなかなか心を開いてくれません。これが逆の立場だったら、どうです?相手が自分に対して、「素の部分」を見せてくれなかったら、心を開こうとは思いませんよネ。

ここで言う「スキ」とは、「スキあり!1本!」といったように「攻め合いの時の付け入る機会」という意味ではなく、「素の部分」、「人間関係の潤滑油」という意味なんです。

剣道でも正眼で構え合っていると、お互い打ち込むことができないんです。そこで、わざとスッと外すことで、相手は「スキあり!」と見て、「コテー!」といったように打ち込んできます。これで勝負が動くんです。

これと同じように自分から「素の部分」を見せて、会話に切り込んでいくことで相手も心を開いてくれる…というものなのです。